「ゲーミングPCがあれば、もっとゲームが楽しめるはず!」そう思って購入を考えている方も多いと思います。ですが、その一方で「本当に必要?」「買って後悔したらどうしよう?」といった不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
実際、ゲーミングPCを購入した人の中には、「期待していたほど使わなかった」「選び方を間違えて後悔した」という声が少なくないのも事実です。
この記事では、調べた失敗談をもとに後悔の理由を明らかにし、どうすれば満足のいく選び方ができるのかを詳しく解説します。これを最後まで読めば、ゲーミングPCの購入を決断するヒントが得られ、心から「買って良かった!」と思えるような選び方のコツがきっと分かると思います。
ゲーミングPCでよくある失敗談と後悔の理由
買ったけど使わない!ゲーミングPCを持て余す理由
ゲーミングPCを買ったのに「ほとんど使わなくなってしまった」と後悔している人は、実は意外と多いものです。このようなケースには、いくつかの共通した理由があるので、まずはその具体例を見ていきましょう。
- 高すぎた & 高スペックすぎた
ゲーミングPCは決して安い買い物ではありません。特に最新のハイエンドモデルを購入すると、その価格は軽く数十万円を超えることもあります。
購入後、「ここまで高額なものを買ったのに全然使っていない」と感じると、後悔の念が生まれやすいです。
また、自分がプレイするゲームが、高スペックなゲーミングPCを必要としていなかった場合、オーバースペックで性能を持て余してしまうことになります。たとえば、軽量なバトルロイヤル系のゲームや、一般的なMMORPGは、ミドルスペックのPCでも十分に動作するものが多いです。知識がないまま「高スペック=最高」という考えで最新の高性能PCを購入してしまうのは危険です。 - そもそも忙しくて時間が取れない
日々の仕事や学業、家事、育児などに追われる中で、ゲーミングPCを使ってゆっくりゲームを楽しむ時間がなかなか確保できない、という声は多く聞きます。
購入当初は、「週末や休暇の日にはたっぷりゲームをするんだ!」と意気込んでいたとしても、実際の生活では疲れ果てて寝てしまったり、他の用事が優先されることもよくあります。その結果、PCがデスクの片隅でただのインテリアとして存在感を放つだけの状態に陥ってしまう可能性があります。 - コンソールゲーム機(PS4やPS5)で十分だった
PS4・PS5やNintendo Switchのような家庭用ゲーム機の手軽さや使いやすさに慣れていると、ゲーミングPCの独特な操作性や初期設定の煩雑さが気になることがあります。また、PCゲームそのものに興味が薄い場合、わざわざゲーミングPCを起動してプレイするよりも、コントローラー1つで手軽に遊べるコンソールゲーム機の方が魅力的に感じられることが多いです。「結局、コンソールで十分だった」と後悔する声は少なくありません。 - ゲームに飽きてしまった
ゲーミングPCを購入する際には「これからは最新のゲームをたくさん楽しむぞ!」と高い期待を抱いていたのに、いざプレイを始めると意外と早い段階で飽きてしまうことがあります。特にオープンワールドゲームやオンラインRPGなど、時間をかけて進めるタイプのゲームでは、初めはワクワクしても途中でモチベーションを失い、プレイしなくなるケースが多いです。「積みゲー」ばかりが増えていく一方で、気が付くとゲーミングPCそのものを触らなくなってしまいます。 - ゲーム以外の用途が思ったより実現しなかった
購入前には「動画編集を始めてみたい」「ゲーム配信で有名になりたい」といった夢を描いていたのに、機材を揃えるハードルの高さや準備の煩雑さに挫折してしまい、結局ほとんどゲームしかしていない、またはゲームすらやらなくなってしまったという声もあります。
せっかく高額な費用をかけて購入したにもかかわらず、動画視聴やWebブラウジングなど、普通のPCでも十分にこなせる作業にしか使われていないケースも多いです。
BTOパソコンで後悔した例
BTO(Build To Order)パソコンは、メーカーがあらかじめ組み立てたパソコンを選びつつ、自分でスペックをカスタマイズできるのが特徴です。しかし、この便利さゆえに、選択ミスをして後悔する人も少なくありません。
例えば、最も多い失敗例が「スペック選びのミス」です。購入時に「念のため」と性能を盛りすぎてしまい、実際には必要以上に高いスペックを選んでしまった結果、価格が予算を大幅にオーバーしてしまうことがあります。反対に、予算を抑えようと必要な性能を削ってしまった結果、いざゲームをプレイすると「動作がカクカクして快適に遊べない!」といったトラブルに見舞われることもあります。
また、購入後に気づく意外な落とし穴として「サポートの手薄さ」や「予想以上のコスト」が挙げられます。一部のBTOメーカーでは、修理やメンテナンスのサポートが十分でなかったり、オプションパーツの価格が割高になることがあり、それが最終的に大きな後悔につながる場合もあります。
自作PCで後悔した例
ゲーミングPCを自作することは、パーツ選びから組み立てまで、自分で自由にカスタマイズできる楽しさがあります。しかし、初心者にはこの過程が意外と難しく、後悔するケースも少なくありません。
例えば、初心者がよく陥るのが「パーツ選びのミス」です。自分が欲しいパーツを選ぶのは楽しいものですが、パーツ同士の相性や性能のバランスを考えずに購入してしまうと、「組み立てたけど起動しない」「ゲームをプレイすると異常に遅い」といったトラブルが起きる可能性があります。また、最新のハイエンドパーツばかりを選んでしまうと、気づけば予算を大幅に超えてしまい、「これならBTOパソコンを買った方が安かった」と後悔することもあるのです。
さらに、自作PCではトラブル時の対応もすべて自力で行う必要があります。例えば、動作しない原因を特定するために時間と手間をかけたり、修理のために追加費用を払ったりすることもあり、初心者にとっては負担が大きいのが現実です。
ノート型ゲーミングPCでの後悔
ノート型のゲーミングPCは、持ち運びが簡単で省スペースという魅力がありますが、デスクトップ型と比べるといくつかの弱点があり、後悔につながるケースもあります。
特に問題となるのが、「同価格帯ではデスクトップに性能が劣る」という点です。ノート型はコンパクトさを優先して設計されているため、同じ予算で購入する場合、デスクトップに比べてグラフィック性能や処理速度が低い場合が多いです。これにより、「高額を払ったのに満足のいくゲーム体験ができなかった」と感じる人も少なくありません。
さらに、高負荷のゲームを長時間プレイすると、ノート型は発熱が激しくなりやすく、動作音が気になることがあります。こうしたことから「結局、据え置きでしか使わなくなった」という声もあり、ノート型の利点を活かしきれない場合も多いのです。
ポータブルゲーミングPCでの後悔
最近では、手のひらサイズや非常にコンパクトな形状を持つポータブルゲーミングPCも注目されています。これらは持ち運びが非常に簡単で、一見「夢のようなデバイス」に見えるかもしれません。しかし、実際に使ってみると、その特性ゆえに後悔してしまうケースが少なくありません。
まず、多くのユーザーが感じるのは、「性能の限界」です。ポータブルゲーミングPCは、その小型化のためにハードウェアの性能が制限されることが多く、高画質の最新ゲームを快適に動かすには不十分な場合があります。結果的に、「結局、通常のゲーミングPCを買えばよかった」と感じる人もいます。
さらに、価格の高さも後悔の理由の一つです。ポータブルゲーミングPCは、最新技術を詰め込むことでコストが上昇し、性能に見合わない高価格設定になることがあります。このため、費用対効果を重視するユーザーにとっては、購入後に「割に合わない」と感じてしまうことが多いのです。また、修理やパーツ交換が難しいため、長期的に見て維持コストが高くつくことも後悔につながる要因です。
後悔しないゲーミングPCの選び方
目的を明確にする
ゲーミングPCを選ぶ際には、まず最初に「自分が何のためにゲーミングPCを使いたいのか」を明確にすることが非常に重要です。このステップを飛ばしてしまうと、必要のない高スペックPCを買ってしまったり、逆にスペック不足で後悔することになりかねません。
例えば、主にFPSやMMORPGなどのゲームをプレイしたい場合、そのゲームに推奨されるスペックを調べてみましょう。ゲームメーカーが公開している推奨スペックや、同じゲームをプレイしているユーザーのPC構成を参考にするのがおすすめです。さらに、動画編集やライブ配信、VRなどの用途がある場合は、それぞれに適したスペックを考慮する必要があります。「何に使うか」がはっきりすれば、必要なスペックが明確になり、無駄のないPC選びができます。
スペック選びのポイント
ゲーミングPCの性能を左右する主なパーツと、それぞれの選び方のポイントを以下の表にまとめました。
パーツ | 選ぶ際のポイント | 用途例 |
---|---|---|
GPU(グラフィックボード) | 高画質ゲームやVRならRTX 4060以上、カジュアルゲームならRTX 3050でもOK | ゲームの映像処理を担当する重要なパーツ |
CPU(プロセッサー) | Intel Core i5/ i7、またはAMD Ryzen 5/7が一般的な選択肢 | ゲーム中の動作や処理速度に直結 |
メモリ(RAM) | 最新ゲームをするなら16GB以上を推奨 | ゲームの動作やマルチタスクの快適さをサポート |
ストレージ(SSD・HDD) | 起動時間を短縮したいならNVMe対応のSSDを500GB以上 | ゲームのロード時間を短縮し、快適に動作 |
これらのポイントを基に、無理のない予算内でバランスの良い構成を選ぶことが大切です。
初心者はBTOパソコンを選ぶべき理由
初心者にとって、最も安心してゲーミングPCを購入できる選択肢はBTOパソコンです。BTOパソコンとは、購入者がスペックを選んでオーダーし、メーカー側が組み立てを行うタイプのPCです。以下に、BTOパソコンを選ぶメリットをまとめました。
- 手間がかからない:複雑なパーツ選びや組み立て作業をすべてプロに任せることができ、初心者でも安心して購入できます。
- 保証が充実している:メーカー保証が付いているため、トラブルが発生した際も迅速に対応してもらえます。
- カスタマイズ性が高い:用途や予算に合わせて、自由にスペックを選べる柔軟性があります。
デスクトップとノートのどちらを選ぶべき?
ゲーミングPCを選ぶ際に、デスクトップ型とノート型のどちらが良いか迷う方も多いでしょう。それぞれのメリットとデメリットを比較すると、用途や環境に合わせた選択がしやすくなります。
デスクトップ型 | ノート型 |
---|---|
高性能でコスパが良い | 持ち運びがしやすく、省スペース |
パーツ交換が簡単 | 設置場所を選ばない |
消費電力が高い | 長時間の使用で発熱や動作音が気になる場合がある |
たとえば、「自宅で腰を据えてじっくりプレイしたい」ならデスクトップがおすすめですが、「外出先やリビングで気軽にプレイしたい」ならノート型が向いているでしょう。ノート型の購入を検討している方は、上記で解説したデメリットを理解したうえで購入するようにしてください。
ゲーミングPC購入前に知っておきたいポイント
ゲーミングPC所有者の実態と満足度
現在の日本市場におけるゲーミングPCの保有率は、全世帯のおよそ6%程度と言われています(参考:ゲーミングに関する意識調査結果を発表 デル・テクノロジーズ株式会社)。また、eスポーツの台頭や人気ストリーマーの影響もあり、ゲーミングPCを購入したいと考えている人は今後も増えていくと考えいます。
これまで、ゲーミングPCを買って後悔した場合の失敗談を解説してきましたが、私自身の感覚としては、ゲーミングPCを実際に購入した人は、「買って良かった」と答える人が多いと感じています。高画質で快適なゲームができること、動画編集や配信など、ゲーム以外の用途でも活躍できること、起動が早く操作感も良いことなど、ゲーミングPCのメリットは多くあります。
費用対効果を考慮した購入のコツ
ゲーミングPCを購入する際には、コストパフォーマンスを重視することも重要です。以下のような方法を活用すると、賢い買い物ができます。
- セール時期を狙う:年末年始やAmazonの大型セールで大幅な値引きが期待できます。
- 型落ちモデルを選ぶ:最新モデルにこだわらず、1世代前のパーツを選ぶと予算を大幅に抑えられます。
- 長期的なコストを考える:電気代やパーツ交換の費用も含めてトータルで検討しましょう。
まとめ:「後悔しない」ゲーミングPC選びをしよう
ゲーミングPCの購入は決して安くはない投資ですが、しっかりと情報を収集して自分の目的や用途に合ったPCを選べば、後悔することはありません。この記事を参考に、「本当に必要なスペック」「自分に合った形式」を考え、最高のゲーム機安協を実現しましょう。適切な選び方をすれば、ゲーミングPCはあなたの生活に大きな楽しみと価値をもたらしてくれるはずです。
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